鎌倉殿の13人 関連情報

鎌倉殿の13人のロケ地はどこ? - ホームメイト

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2022年(令和4年)1月からスタートしたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。鎌倉殿とは、鎌倉幕府初代将軍「源頼朝」(みなもとのよりとも)のこと。「平清盛」(たいらのきよもり)が率いる公家政権を倒し、武家政権・鎌倉幕府を開いた源頼朝と「北条義時」(ほうじょうよしとき)を含む13人の側近を描いた物語です。一体、撮影はどこで行われているのでしょうか。NHK大河ドラマのロケ地を調査してみました。

大規模なロケ地はズバリ2ヵ所!

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。公式ホームページによると、脚本は「三谷幸喜」(みたにこうき)さん。主役はタイトルの「鎌倉殿」(源頼朝/大泉洋さん)ではなく、「北条義時」(小栗旬さん)とのことです。

北条義時は、1163年(長寛元年)に伊豆国北条(現在の静岡県伊豆の国市)で、「北条時政」(ほうじょうときまさ)の次男として誕生しました。父・北条時政は、伊豆の豪族。流人となっていた源頼朝の監視役をしていましたが、やがて源頼朝を助けて鎌倉幕府の創設に寄与し、鎌倉幕府初代執権となった人物です。

北条義時も父・北条時政と兄「北条宗時」と共に源頼朝を助けて側近となり、やがて鎌倉幕府2代執権となっていきます。質実剛健と言われた鎌倉武士をコメディが得意な脚本家・三谷幸喜さんがどう描いていくのか、期待が高まります。

この大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のロケ地舞台となりそうなのは、大きく2ヵ所。北条義時の故郷である伊豆と、鎌倉幕府が設置された神奈川県鎌倉市です。

人気俳優さん達が多数出演するNHK大河ドラマのロケは、一体どこで行われているのか、調査しました。

物語の序盤は静岡県伊豆の国市

伊豆の国市

伊豆の国市

NHKの発表によると、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のクランクイン(撮影開始)は、2021年(令和3年)6月。莫大な制作費を掛けられて制作される「オープンセット」(野外に建造される撮影セット)が、静岡県伊豆の国市某所に組まれました。

オープンセットは、平安時代末期を表現するために、現代のビルなどが映り込まない広大な土地が選ばれ、そこに北条氏の屋敷や神社などが建てられたのです。

静岡県伊豆の国市と言えば、北条氏ゆかりの地。史実として、北条義時が源頼朝とはじめて出会ったのが、伊豆。また、北条義時の姉「北条政子」が源頼朝と出会い恋に落ちたのも伊豆と、かなり重要な土地なのです。

物語の序盤は、やはりこの伊豆から始まりました。20歳の北条政子(小池栄子さん)が30歳の源頼朝と出会い惹かれるところ、また源頼朝が北条義時の馬に乗り逃亡を助けられるところなど、重要な場面が撮影されたのです。

また、伊豆の国市には、「鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館」も開設されています。場所は、伊豆箱根鉄道「韮山駅」から徒歩5分、「韮山時代劇場」内です。ドラマに登場した豪華な衣装の数々や小道具の展示、メイキング映像の上映などが行われています。

他にも静岡県内では、沼津市裾野市富士宮市で撮影されたとのこと。さらに、東京の渋谷駅直結、渋谷スクランブルスクエア東棟14階の「NHKプラスクロス渋谷」では、鎌倉殿の13人の展示イベントを開催。伊豆の国市に設置したオープンセット全体を360度で撮影したVR映像なども見どころです。

物語の中盤は神奈川県鎌倉市

石橋山古戦場

石橋山古戦場

物語の中盤は、鎌倉が舞台となるようです。「源平の戦い」に勝利した源頼朝が、征夷大将軍に任じられ、鎌倉幕府を開いた場所こそが、現在の神奈川県鎌倉市でした。

源頼朝がなぜ鎌倉の土地を選んだのかについては諸説ありますが、いちばんは地形の良さ。北・東・西は山に囲まれ、南には相模湾が広がっているため、守りやすく攻められにくいのです。

神奈川県のロケに関してNHKからの公式な発表はありませんが、神奈川県では、「鎌倉殿と13人の御家人 ゆかりの地」を紹介する特設ウェブページを開設するなど熱心なことから、神奈川県内でもロケが多数行われる可能性が高いと考えられます。

大倉幕府跡

大倉幕府跡

史実に基づいて推測するならば、源頼朝が源平の戦いの中で、唯一敗北し、命拾いをする「石橋山の合戦」が行われた「石橋山古戦場」(神奈川県小田原市)はかなり有力。

また、源頼朝が最初に鎌倉幕府を構えた「大蔵幕府跡」(神奈川県鎌倉市)や源頼朝や北条親子が信仰した「江島神社」(神奈川県藤沢市江の島)、3代将軍「源実朝」(みなもとのさねとも)が暗殺されてしまう鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)でも、ロケが行われるのではないでしょうか。

なお、神奈川県では、2022年(令和4年)3月に、JR鎌倉駅から徒歩10分の場所にある、鶴岡八幡宮境内の鎌倉文華館鶴岡ミュージアムに「大河ドラマ館」を開設。同時に大河ドラマ館の公式サイトをオープンします。

大河ドラマ館では、撮影衣装や道具の展示、公式サイトでは出演俳優の裏話が掲載されるなど、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の世界観を満喫できそうです。

一般人の私達にとって、NHK大河ドラマのロケ地と言うと、有名な役者さん達の演技が見られるかもしれない、ドキドキ・わくわくする場所。ちょっと目立ちたがり屋さんにとっては、エキストラとして作品に参加できるかもしれない憧れの場所と言えます。

また、実はロケ地として選ばれる地方自治体にとっては、観光集客と経済波及効果を生む、絶好のビジネスチャンス。何と、NHK大河ドラマの制作費は、1話あたり約6,000万円で、全50話で約30億円と言われています。

実際に、1997年(平成9年)のNHK大河ドラマ「毛利元就」のときには、制作費用は30億円以上で、広島県山口県島根県の3県の集客数は約343万人、経済波及効果は約936億円だったという実績があるのです。

今回の鎌倉殿の13人は、静岡県では約158億円、神奈川県では約307億円の経済波及効果を試算しているとのこと。ドラマの展開はもちろん、ロケ地である伊豆と鎌倉の集客数、経済波及効果の結果も楽しみなところです。