鎌倉殿の13人 関連情報

鎌倉殿の13人 大河ドラマ館紹介 - ホームメイト

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2022年(令和4年)1月9日(日曜日)に放送がスタートしたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。平安時代から鎌倉時代へと移り変わる激動の世で、鎌倉幕府の実権を掌握した「北条義時」(ほうじょうよしとき)の波乱に満ちた生涯を描く物語です。この鎌倉殿の13人の放送にあたり、北条義時の生まれ故郷である静岡県伊豆の国市と、鎌倉幕府が開かれた神奈川県鎌倉市に大河ドラマ館が登場。伊豆の国市の「鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館」は2022年(令和4年)1月15日(土曜日)、鎌倉市の「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」は2022年(令和4年)3月1日(火曜日)のオープンとなっています。大河ドラマの世界観を心行くまで楽しめる2つの施設について詳しく見ていきましょう。

「鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館」

「鎌倉殿の13人」の主人公である北条義時(演:小栗旬)は、1163年(長寛元年)に伊豆国田方郡北条(現在の静岡県伊豆の国市)の地方豪族「北条時政」(ほうじょうときまさ/演:坂東彌十郎)の次男として誕生。

この地で青年期までを過ごしたと言われています。北条義時生誕の地であり、北条氏に縁の深い伊豆の国市に、大河ドラマ館がオープンしました。

大河ドラマ館では、市内ロケをメインとするメイキング映像の上映や、ドラマで使用された衣装や小道具の展示、ストーリーやキャストを紹介するパネル等の展示など、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の世界を楽しみながら体感できます。

また、地元の特産品など選りすぐりの商品が買える「物産館」や、北条家を中心とした文化財の特別展示「義時の里」も併設。オープン初日から大河ドラマファンや地元の方々が足を運んで大盛況となりました。歴史ファンや大河ドラマファンの方はもちろん、北条義時についてさらに知りたい方は必見です。

「鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館」の基本情報
開館期間 2022年(令和4年)1月15日(土)~
2023年(令和5年)1月15日(日)(予定)
開館時間 9~17時
所在地 静岡県伊豆の国市四日町772
韮山文化センター 韮山時代劇場内
休館日 水曜日(祝日の場合は翌日以降の平日)
※2022年(令和4年)1月・2月は休まず開館
※2022年(令和4年)4月29日~5月8日の間は休館日なし
料金 大人400円(300円)・小人(中学生以下)100円(50円)
()カッコ内は20名以上の団体料金
※未就学児・障がい者手帳持参者及びその付添人1名は無料
※伊豆の国市民は2月15日まで半額
交通アクセス 伊豆箱根鉄道「韮山駅」から徒歩5分
※無料大駐車場あり(乗用車180台・大型バス2台)
公式サイト

鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館へ行ってきました!

韮山文化センター

韮山文化センター

刀剣ワールドのライターが、鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館へ体験取材に行ってきました。

ここでは、鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館が一体どのようになっているのか、その内容を詳しく紹介していきます。

鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館内部の様子

鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館

鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館

鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館は、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」をより楽しむための展示がたくさんあります。

撮影に使用された衣装や小道具の他、パネル展示ではあらすじや相関図、時代年表など、鎌倉殿の13人を見たことがない人でも分かりやすい展示の数々が並んでいました。

映像ブースでは伊豆の国市で行われた撮影のメイキングなどが紹介されている他、鎌倉殿の13人の世界に入り込めるようなフォトスポットや俳優のコメント付きサイン色紙も存在。ここでは、鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館にある展示ブースをひとつずつ紹介します。

衣装・小道具展示ブース
衣装展示ブース(鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館)

衣装展示ブース

鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館に入るとまず目に飛び込んでくるのが、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で使用された衣装の展示です。

主人公北条義時と、その姉「北条政子」(演:小池栄子)、北条義時が想いを寄せる「八重姫」(演:新垣結衣)の衣装が展示され、その隣には衣装に身を包んだ俳優の等身大パネルが設置。

北条義時の衣装は複製品ですが、北条政子と八重姫の衣装は、実際に小池栄子さんや新垣結衣さんが着用して撮影を行った物が展示されています。

3人の衣装

3人の衣装

小道具展示ブース(鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館)

小道具展示ブース

奥に入ると、撮影時に使われた小道具が展示されていました。

第1回に登場した「源頼朝」(演:大泉洋)と八重姫の息子「千鶴丸」が使用した、藁で作られたおもちゃや、第4回で八重姫が放った、白い布が結び付けられた矢の他、源頼朝が持っていた念持仏のレプリカ、北条義時が整理していた木簡(もっかん)など、鎌倉殿の13人に登場した小道具を観ることができます。

鎌倉殿の13人紹介パネル

鎌倉殿の13人の紹介パネルでは、あらすじや、主人公・北条義時を中心とした坂東武者と源頼朝の相関図、登場人物が紹介されていました。人物紹介パネルには、役に扮する俳優達の紹介やコメントなども掲載されています。

これらのパネルでは、舞台である平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて詳しくない人でも、楽しんで視聴できるように分かりやすく鎌倉殿の13人が紹介されているのです。

写真撮影スポット

館内には、写真撮影のできる場所もありました。鎌倉殿の13人第2話「佐殿の腹」の最終シーンにおいて、源頼朝と北条義時が入った伊豆の温泉を背景に、写真撮影を楽しめます。

撮影時には、源頼朝と北条義時が被っていた烏帽子(えぼし:和装時の帽子)を被ることも可能。烏帽子を被り、ポーズを再現して源頼朝と北条義時になりきることもできちゃいます。

映像ブース
烏帽子(左:立烏帽子、右:折烏帽子)

烏帽子
(左:立烏帽子、右:折烏帽子)

館内の映像ブースでは、伊豆の国市で舞台となった北条家ゆかりの地や、ロケ地を紹介。撮影風景などのメイキング映像も観ることができます。

映像には、ドラマの時代考証・風俗考証に関するインタビュー映像も存在。

鎌倉時代に生きる当時の人々の生活感が、いかにドラマに表されているのかを知ることで、鎌倉殿の13人をより深く理解し、楽しむことができます。

映像のなかでも、特に紹介されていたのが衣装について。鎌倉時代の成人男性は、烏帽子を日常的に身に付けており、庶民貴族問わず成人男性の象徴であったことから、頭を露出させることは恥ずかしいことだと考えられていたと言います。

そのため、源頼朝と北条義時は、入浴中にも烏帽子を被っていたのです。数種類ある烏帽子は身分によって使い分けられており、源頼朝が被っているのが最も格式の高い立烏帽子(たてえぼし)であるのに対し、北条義時をはじめとする坂東武者達が被っているのは、一般的に武士や庶民が被る折烏帽子(おりえぼし)。

着用している衣装の布も、坂東武者達と京の人物達とでは質感から異なる物が用いられました。このように、映像ブースで流れている映像を観ることで、衣装の形や布地の質感などから、風俗考証スタッフのこだわりを感じることができるのです。この映像を観たあとに、最初に観賞した衣装を観ると、一層北条義時達が生きた時代に想いを馳せることができます。

チケット情報
券売機

券売機

鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館の入場には大人400円、小人100円の入場料が必要です。

入場前に券売機で入場券を購入することができます。

団体割引や市民割引の他にも各種割引を行っており、イオンカードの提示で大人300円、小人50円で入場が可能。

また、伊豆半島周遊キャンペーンの一環として「大河ドラマ館相互割引」を行っており、「楽寿園」(静岡県三島市)や「MOA美術館」(静岡県熱海市)などの観光施設と一緒に回ることで、半券を提示すると入場料が割引となるのです。

提携している観光スポットの詳細は、公式サイトから確認して下さい。なお、もし困ったことがあっても、鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館における券売機での購入は、スタッフさんが確認を行ってくれるので安心です。

特別展示「義時の里」

義時の里

義時の里

特別展示「義時の里」は、鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館に併設された特別企画展です。

なかには、北条義時に関する年表が掲載されている他、伊豆の国市守山にある展望台から撮影されたパノラマ写真が掲示されています。パノラマ写真を背景に、点在する北条義時や北条家にゆかりのある寺社などが紹介されているのです。

展示中央には、「豆塚神社」(静岡県伊豆の国市)で出土した江戸時代の扁額(へんがく:門戸や室内に掲げる横長の額)が存在。

この扁額には、北条義時が豆塚神社を小池堀丸山という地から現在の場所に遷したとする内容が描かれています。

韮山文化センター内にあるその他の施設

韮山文化センターには、大河ドラマ館の他にも、訪れた人々が楽しめるスポットが存在。せっかく訪れたからには、ちょっと寄り道もおすすめです。

写真撮影スポット
写真撮影スポット

写真撮影スポット

韮山文化センターからは富士山が一望できる場所があり、素敵な写真撮影スポットになっています。

韮山文化センターの上階には、富士山がちょうど綺麗に入るように、ハート形の枠が立てられており、ハート富士の写真撮影をすることができるのです。

取材日は風の強い日だったため、富士山に雲がかかってしまい、ハートのなかにきれいに富士山を収めることができませんでした。旅の記念に、みなさんもぜひチャレンジしてみて下さい。

伊豆の国物産館
伊豆の国物産館

伊豆の国物産館

伊豆の国物産館には、ワサビやいちごなど、伊豆の国市の特産品が250点あまり販売されていますが、鎌倉殿の13人にまつわるグッズも販売されています。

トートバッグやTシャツ、キーホルダーなどの他に、大河ドラマ館のお土産として購入しやすい、鎌倉殿の13人のロゴがプリントされているお菓子や、北条義時の名を冠した地酒なども販売。鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館を訪れたあとに記念として購入することができます。

アクセス方法

「鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館」の看板

「鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館」の看板

鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館から電車で向かう場合は、伊豆箱根鉄道の「韮山駅」で下車して下さい。

鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館は駅の目の前にありますが、大河ドラマ館の方面へは降りることができないため、一度線路を挟んだ反対側に降りて約5分程度歩く必要があります。

大きな鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館という看板の文字が目印です。無料の大型駐車場があるため、車で来館する場合は駐車場に停めて下さい。

  • 韮山駅
    韮山駅
  • 韮山駅
    韮山駅

北条義時ゆかりの場所を訪ねる

伊豆の国市には、大河ドラマ館と併せて楽しみたい見どころが数多くあります。そのなかから、北条義時が創建した「北條寺」と「北条義時館跡」をご紹介。

北条義時が生きた証にふれ、ますます理解が深まる必見スポットです。

北條寺

北條寺

北條寺

北条義時は嫡子「安千代丸」を大池の大蛇に呑み込まれて失ったと伝えられています。

我が子の死を悲しんだ北条義時は、墓所として北條寺を建立し、仏殿の本尊である「阿弥陀如来像」(あみだにょらいぞう)を慶派の仏師に作らせました。

この北條寺には北条義時とその妻「伊賀の方」の墓所もあり、2基の石塔が寄り添うように静かに佇んでいます。

北條寺の基本情報
所在地 静岡県伊豆の国市南江間862-1
拝観時間 10~16時(最終受け付け15時30分)
拝観料 大人500円、小・中学生200円
※25名以上は大人450円

北条義時館跡

北条義時館跡

北条義時館跡

伊豆国の地誌「豆州志稿」(ずしゅうしこう)の記載から、北条義時が居住した館があったとされる場所です。

現在は「江間公園」として整備され、「北条義時[江間小四郎義時]屋敷跡」と刻まれた石碑が立っています。

江間公園 北条義時館跡の基本情報
所在地 静岡県伊豆の国市南江間828-4
開館時間 9~17時 ※夜間照明はありません。
休館日 年末年始(12月29日~1月3日)

「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」

鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム

鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム

鎌倉殿の13人の主人公、北条義時が活躍したのは、はじめての本格的な武家政権となった鎌倉幕府の中枢です。

鎌倉幕府を開いた「源頼朝」(演:大泉洋)亡きあと、跡を継いで2代鎌倉殿(鎌倉幕府の将軍)となった「源頼家」(演:金子大地)のもと、13人の有力御家人(将軍の家臣)が集い、「13人の合議制」を構成。

13人のひとりに列せられた北条義時は、鎌倉殿の叔父として幕府の舵を取っていきます。13人の御家人達がその中枢で熾烈なパワーゲーム(権力闘争)を繰り広げることとなった鎌倉幕府。

その舞台である神奈川県鎌倉市に大河ドラマ館がオープンすることになりました。ドラマの撮影で使われた衣装や小道具を間近に観られる他、世界観を再現したジオラマや映像などが展示され、鎌倉の地ならではのライブ感を楽しむことができます。多彩な展示を通して、北条義時が武士の頂点へと駆け上がった軌跡をたどってみてはいかがでしょうか。

「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」の基本情報
開館期間 2022年(令和4年)3月1日(火)~
2023年(令和5年)1月9日(月・祝)
開館時間 9時30分~17時(最終入館16時30分)
鶴岡八幡宮の祭事等に合わせて
変動する場合があります。
所在地 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-53
鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム(鶴岡八幡宮境内)
休館日 無休(展示替え休館日除く)
料金 大人1,000円(高校生以上)・小人500円(小・中学生)
()カッコ内は20名以上の団体料金
※割引対象者:身体障害者手帳・療育手帳・
精神障害者保健福祉手帳の所持者
※無料対象者:小学生未満の未就学児・
上記障害者手帳所持者の介護者1名
交通アクセス JR横須賀線・江ノ島電鉄線「鎌倉駅」から徒歩10分
※駐車場・駐輪場はありません。
公式サイト

鎌倉の歴史と文化にふれる

「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」の入館時に渡されるパンフレットを提示すると、「鎌倉国宝館」や「鎌倉歴史文化交流館」が各1回入場無料になります。

鎌倉殿の13人 大河ドラマ館を満喫したあとには、より深く鎌倉の歴史・文化を知ることができる注目施設へ足を伸ばしてみましょう。

鎌倉国宝館

鎌倉国宝館

鎌倉国宝館

鎌倉国宝館は、1928年(昭和3年)4月3日に開館した長い歴史を持つ博物館です。

1923年(大正12年)に起こった関東大震災の被害を契機として、貴重な文化遺産を災害から守り、さらには多くの人がそれらの文化財を容易に見学できる施設として計画されました。

現在、鎌倉市や近隣の神社・仏閣に伝わる様々な文化財の保管・展示を行っています。

鎌倉国宝館の基本情報
所在地 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-1
開館時間 9~16時30分(入館は16時まで)
休館日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、
年末年始、展示替え期間など
休館日 大人300円(210円)、小・中学生100円(70円)
※()カッコ内は20名以上の団体料金
※特別展は別料金になります。
※鎌倉市内在住の小・中学生、65歳以上の方、身体障がい者手帳の交付を受けた方と付添人1名は無料。

鎌倉歴史文化交流館

鎌倉歴史文化交流館

鎌倉歴史文化交流館

鎌倉歴史文化交流館は、個人の邸宅を改修した建物が特徴的。手掛けたのは世界的に有名な建築家「ノーマン・フォスター」さんの設計事務所です。

鎌倉で発見された出土品を中心として、古代から近代までの鎌倉の歴史にスポットを当てています。

ジオラマ・プロジェクションマッピングやVR(バーチャル・リアリティ:仮想現実)を駆使した最新映像や、本施設からの景観も見逃せません。

鎌倉歴史文化交流館の基本情報
所在地 神奈川県鎌倉市扇ガ谷1-5-1
開館時間 10~16時(入館は15時30分まで)
休館日 日曜日・祝日、年末年始、展示替え期間など
料金 大人300円(210円)、小・中学生100円(70円)
※()カッコ内は20名以上の団体料金
※鎌倉市内在住の小・中学生、65歳以上の方、身体障がい者手帳の交付を受けた方と付添人1名は無料。