第3回「五箇伝とは②」

前回から引き続き五箇伝についてご紹介します。第3回:五箇伝とは②では、刀の一大生産地・最大派閥の「備前伝」。日本における刀史上、最高と評される名工「正宗」が完成させた「相州伝」。そして五箇伝の中で最も新しい流派「美濃伝」の3つを解説していきます。

前回に引き続いて、五箇伝の勉強をしていきます。今回の内容は「備前伝」「相州伝」「美濃伝」です。 備前国(現在の岡山県)は、平安時代から室町時代にかけて、日本刀の一大産地として大いに栄えました。 「備前伝」は現存数も多く、いろんな博物館で観ることができる伝法であると言えるでしょう。 「相州伝」は荒沸を主体とし、湾れの刃文が特徴的な伝法です。相模国(現在の神奈川県)で発達。代表的な刀工は正宗、貞宗、行光。 南北朝時代に、相州伝の作風は全国に広まりました。その代表刀工達は「正宗十哲」と呼ばれています。 「美濃伝」は美濃国 (現在の岐阜県)で栄えた伝法。「尖り互の目」や「互の目丁子」の刃文が多く見られます。  地鉄の棟側が 全体的に白く見える「白け映り」があるのも、美濃伝の大きな特徴のひとつです。     五箇伝について詳しく知りたい方は、刀剣ワールドの記事を読んでみて下さいね。
五箇伝(五ヵ伝、五ヶ伝)の名工
日本刀の歴史に名を残した、数々の名工をご紹介します。

登場キャラクター

梅原 芳乃
南北朝時代の刀剣キャラクター「梅原 芳乃」をご紹介します。