「岐阜関ケ原古戦場記念館」は、1600年(慶長5年)に起きた天下分け目の合戦と謳われる「関ヶ原の戦い」を誰にでも分かりやすく解説することを目的とした体験型施設です。2020年(令和2年)、関ヶ原の戦いの古戦場である岐阜県不破郡関ヶ原町にオープン。関ヶ原の戦いに至るまでの歴史的背景を映像化し、床面スクリーンで観賞する「グラウンドビジョン」や、再現映像で関ヶ原の戦いを体験する「シアター」、合戦と同時代に使用されていた刀剣を始めとする武具や古文書の常設展示などの施設となっています。
日本刀の「五箇伝」のひとつ、「美濃伝」の本拠地であり「刃物のまち」として知られている岐阜県関市にある「関鍛冶伝承館」は、鎌倉時代から受け継がれる「関鍛冶」の技を今に伝える施設です。1階には関鍛冶を代表する刀工「兼元」・「兼定」をはじめとする刀工によって作られた日本刀や、その製造工程・歴史に関する様々な資料を展示。2階には、関鍛冶以来伝承されている刃物作りの技術を応用した近現代の刃物産業製品などの展示が行なわれています。
岐阜県岐阜市にある「岐阜城」は、織田信長公が「天下布武」の朱印を用いるようになり、本格的に天下統一を目指す拠点となった城として知られています。
金華山(標高329m)山頂の天守閣内にある史料展示室には、織田信長公をはじめとする織田家や、斎藤道三公関連の史料などが展示されており、珍しい物では太平洋戦争で空襲を受け、焼け残った日本刀などを見ることができます。
岐阜県大垣市にある「大垣城」は、別名「麋城」(びじょう)、または「巨鹿城」(きょろくじょう)とも呼ばれ、1600年(慶長5年)に起きた天下分け目の「関ヶ原の戦い」の際に、西軍「石田三成」が入城したことで西軍の本拠地になった名城です。歴代城主には、「池田恒興」(いけだつねおき)や、2代目関白「豊臣秀次」などの有名武将が名を連ね、1936年(昭和11年)には、天守等が旧国宝に指定されました。
現存の大垣城は4層4階の天守を構え、内部は博物館となっています。各階では、関ヶ原の戦いや大垣城の歴史を詳細に学べる他、甲冑や日本刀などの武具を展示。体験コーナーでは、鉄砲や槍、弓などを実際に手に取ることができます。