刀剣乱舞に登場する刀を所蔵する博物館

刀剣乱舞キャラのモデル刀を所蔵する博物館【石川県】 - ホームメイト

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石川県は、歴史ある城下町・金沢や、日本海から得られる海の幸に惹かれて、多くの人が訪れる観光県です。また、2024年(令和6年)の時点で、伝統工芸に携わる「人間国宝」の数が全国1位、県民あたりの美術館・博物館の数が全国5位と、文化的に豊かな自治体でもあります。そして石川県には「刀剣乱舞ONLINE」に登場する刀剣である「白山吉光」(はくさんよしみつ)を所蔵する美術館があるのです。「刀剣乱舞キャラのモデル刀を所蔵する博物館【石川県】」ではこの刀剣と、所蔵する美術館をご紹介します。

石川県立美術館

美術館情報

石川県立美術館

石川県立美術館

石川県立美術館の旧館が開館したのは、全国の県立美術館のなかでも早い、1959年(昭和34年)のことでした。以来、国内外の美術作品を紹介してきましたが、美術展の多様化、大型化に対応できる新館を建設することになり、1983年(昭和58年)に閉館。この旧館は現在、「いしかわ生活工芸ミュージアム」(石川県金沢市)として活用されています。

そして、現在の石川県立美術館は、同1983年(昭和58年)に、旧館や名勝「兼六園」(けんろくえん:石川県金沢市)に近い中心街に開館しました。収蔵品は石川県ゆかりの美術工芸品をはじめ、刀剣は江戸時代の作刀を中心に130振以上。そのなかには、「聖徳太子」(しょうとくたいし)の佩刀と伝わる古刀「七星剣」(しちせいけん)を、石川県出身の現代刀匠「隅谷正峯」(すみたにまさみね)が写した「直刀 七星剣写 銘傘笠正峯作之 癸亥年二月日」(ちょくとう しちせいけんうつし めいさんりゅうまさみねこれをつくる みずのといねんにがつひ)があります。

施設名 石川県立美術館
住所 〒920-0963 石川県金沢市出羽町2-1
電話番号 076-231-7580
施設情報 施設情報を見る

観られる刀

白山吉光

刀の特徴

「白山吉光」(はくさんよしみつ)の呼称を持つ「剣 銘 吉光」(けん めい よしみつ)は、鎌倉時代初期の刀工「吉光」(よしみつ)の作刀です。吉光は山城国(現在の京都府)に興った刀匠の一派「粟田口派」の刀工で、短刀の名手として知られますが、(つるぎ)も得意としました。ただし、短刀に比べて剣の現存作は少ないため、本剣は貴重な1振です。

本剣は、1633年(寛永10年)12月、江戸幕府3代将軍「徳川家光」(とくがわいえみつ)の養女「大姫」が、加賀藩(現在の石川県南部)3代藩主「前田光高」(まえだみつたか)に嫁ぐ際に持参したと伝わります。のちの1657年(明暦3年)、前田光高と大姫の長男で4代藩主の「前田綱紀」(まえだつなのり)が、母の供養のために本剣を「白山比咩神社」(しらやまひめじんじゃ:石川県白山市)に奉納しました。

両刃造り

両刃造り

本剣は、刀身の両辺に刃を持つ両刃造り(もろはづくり)で、姿がよく整い、地沸(じにえ)が強く冴える、吉光作品の中でも優品です。

1909年(明治42年)9月21日に旧国宝指定。のちに文化財保護法が制定されると、改めて1952年(昭和27年)3月29日に国宝にされました。現在は白山比咩神社が石川県立美術館に寄託しており、不定期で公開されます。

キャラクター紹介

白山吉光は、ゲームに初めて登場した、剣を実装する「刀剣男士」(とうけんだんし)です。身長154cm、年齢が10代なかばに見える、銀髪、碧眼の少年で、自身の本体である剣は治癒の力を持ちます。

白山吉光のいでたちは、同じ粟田口派の刀剣男士、「一期一振」(いちごひとふり)や「藤四郎兄弟」(とうしろうきょうだい)のように、紺色の軍服ですが袖は着物袖です。話すと機械(アンドロイド)のような印象を与える口調が特徴で、お供の白い狐を連れています。

剣 銘 吉光
剣 銘 吉光
吉光
鑑定区分
国宝
刃長
22.9
所蔵・伝来
徳川家 →
前田家 →
白山比咩神社