刀剣乱舞キャラのモデル刀を所蔵する博物館【石川県】 - ホームメイト
- 小
- 中
- 大
石川県立美術館
美術館情報

石川県立美術館
石川県立美術館の旧館が開館したのは、全国の県立美術館のなかでも早い、1959年(昭和34年)のことでした。以来、国内外の美術作品を紹介してきましたが、美術展の多様化、大型化に対応できる新館を建設することになり、1983年(昭和58年)に閉館。この旧館は現在、「いしかわ生活工芸ミュージアム」(石川県金沢市)として活用されています。
そして、現在の石川県立美術館は、同1983年(昭和58年)に、旧館や名勝「兼六園」(けんろくえん:石川県金沢市)に近い中心街に開館しました。収蔵品は石川県ゆかりの美術工芸品をはじめ、刀剣は江戸時代の作刀を中心に130振以上。そのなかには、「聖徳太子」(しょうとくたいし)の佩刀と伝わる古刀「七星剣」(しちせいけん)を、石川県出身の現代刀匠「隅谷正峯」(すみたにまさみね)が写した「直刀 七星剣写 銘傘笠正峯作之 癸亥年二月日」(ちょくとう しちせいけんうつし めいさんりゅうまさみねこれをつくる みずのといねんにがつひ)があります。
施設名 | 石川県立美術館 |
---|---|
住所 | 〒920-0963 石川県金沢市出羽町2-1 |
電話番号 | 076-231-7580 |
施設情報 | 施設情報を見る |
観られる刀
白山吉光
刀の特徴
「白山吉光」(はくさんよしみつ)の呼称を持つ「剣 銘 吉光」(けん めい よしみつ)は、鎌倉時代初期の刀工「吉光」(よしみつ)の作刀です。吉光は山城国(現在の京都府)に興った刀匠の一派「粟田口派」の刀工で、短刀の名手として知られますが、剣(つるぎ)も得意としました。ただし、短刀に比べて剣の現存作は少ないため、本剣は貴重な1振です。
本剣は、1633年(寛永10年)12月、江戸幕府3代将軍「徳川家光」(とくがわいえみつ)の養女「大姫」が、加賀藩(現在の石川県南部)3代藩主「前田光高」(まえだみつたか)に嫁ぐ際に持参したと伝わります。のちの1657年(明暦3年)、前田光高と大姫の長男で4代藩主の「前田綱紀」(まえだつなのり)が、母の供養のために本剣を「白山比咩神社」(しらやまひめじんじゃ:石川県白山市)に奉納しました。