「光る君へ」のキャスト

「光る君へ」ナレーション「伊東敏恵」さん - ホームメイト

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2024年(令和6年)のNHK大河ドラマ「光る君へ」は、世界最古の長編小説と言われる「源氏物語」の作者「紫式部」(むらさきしきぶ)の生涯を描きます。その舞台は、華麗な王朝文化が花開いた平安時代の宮廷社会で、そこに視聴者を誘うナレーターは、NHKアナウンサーの「伊東敏恵」(いとうとしえ)さんです。「光る君へ」に登場する平安貴族らは、豊かな教養と感受性で和歌や物語を綴り、恋愛を謳歌する一方で、権力争いを繰り広げ、また、人々は疫病や災害に苦しみます。こうしたドラマの背景を伝える語り手に抜擢された伊東敏恵さんのキャリアをご紹介しましょう。
大河ドラマ歴史年表(歴代別/時代別)
これまで放送された大河ドラマ、及び今後放送予定の大河ドラマを一覧で見ることができます。
2024 大河ドラマ「光る君へ」
2024年(令和6年)放送のNHK大河ドラマ「光る君へ」のあらすじやキャストをご紹介します。

「光る君へ」のナレーションを務める伊東敏恵さんの経歴

伊東敏恵さん

伊東敏恵さん

伊東敏恵さんは山口県周南市出身で、東京女子大学卒業後、1996年(平成8年)にNHKに入局しました。岡山放送局、広島放送局、甲府放送局などを経て、2022年(令和4年)から東京アナウンス室に勤務。地方局勤務時代には、中国地方向けの地域情報番組「フェイス」のナレーションや、「おはようひろしま」のメインキャスターを務めました。

また、全国放送の番組では、「NHKスペシャル」のナレーションや、大型特別番組「日本の、これから」の進行、「日曜美術館」の司会、「ニュースウオッチ9」のキャスター、「映像の世紀 バタフライエフェクト」のナレーションや、バラエティ番組「鶴瓶の家族に乾杯」のスタジオ司会を担当しています。

伊東敏恵さんが携わった代表的な番組

伊東敏恵さんは、報道・教養番組の司会やナレーションを数多く務めており、そのなかで現代社会が抱える問題を取り上げてきました。思い出深い取材体験として、ひきこもりをテーマにした番組で、当事者らに「放送スタジオで話し合いたい」と呼びかけた結果、88名が参加して、長時間にわたり徹底的に話し合ったことを挙げています。

そんな伊東敏恵さんが携わった、代表的な番組を紹介しましょう。

日本の、これから

「日本の、これから」は、2005年(平成17年)から不定期に放送されていた特別大型番組です。毎回、様々な問題をテーマに、有識者・専門家と一般市民が意見を述べ合うスタイルで、全34回が放送されました。

この番組で、伊東敏恵さんは初回から第5回の進行を担当しています。そのテーマは「格差社会」、「人口減少問題」、「アジアの中の日本」、「若者」、「本当に増税しかないのか」で、現代の日本が直面している課題と向き合う内容でした。

映像の世紀 バタフライエフェクト

「映像の世紀 バタフライエフェクト」は、2022年(令和4年)から放送されている教養番組で、伊東敏恵さんがナレーションを務めています。番組タイトル中のバタフライエフェクトとは「1羽の蝶が羽ばたいた際の微かな振動が増幅しながら伝わり、離れた地で嵐を巻き起こす」という仮説を表現する言葉で、このように国境や時代を超えて影響し合った歴史上のできごとや人物を検証する番組です。

この番組は、2022年(令和4年)に第70回「菊池寛賞」(きくちかんしょう)を獲得しました。同賞は、出版社「文藝春秋」を創業した菊池寛が、1952年(昭和27年)に創設し、毎年、文学や演劇、映画、放送、出版、スポーツなどの分野で、すぐれた業績を挙げた人、または団体を表彰しています。

その選考において「映像の世紀 バタフライエフェクト」は、「世界各国から収集した貴重なアーカイブス映像で現代史をたどる人気シリーズに、ひとりのささやかな営みが連鎖し、世界を動かしたという新たな視点を導入。歴史の汲めども尽きぬ魅力を伝えている」と評価され、受賞しました。